「律花~
遅刻するわよ!早く起きなさい~!」


「ん~・・・もう朝か・・・」


あの後・・・そうだ・・・泣きながら帰ってそのまま寝ちゃったんだ


「うわぁ・・・スカートしわしわだし目は真っ赤だし・・・」

最悪・・・


とりあえず制服を整えて家を出た



教室に着くと、麻衣の姿が見あたらなかった



ケータイを開くと麻衣からのメールが1件・・・
『今日体調悪いから休みま~す(^_^)v』


麻衣休みか・・・相談のってほしかったんだけどな・・・



ポンポン・・・と急に肩をたたかれた

びっくりして振り返るとクラスメイトの黒崎くんが立っていた


「おはよ。藤本さん」

「おはよ。」


黒崎くんは、1度も話したことはなかった

めがねをかけていて、少し真面目でかっこいい

黒崎くんのことを好きな人はたくさんいる・・・らしい



「藤本さん、目が赤いけど何かあった?」

「うん・・・ちょっとね」


「相談、乗ってあげようか?
それに少し藤本さんに話したいこともあるし・・・
今日の放課後、図書室にいるから。」


「・・・わかった」


黒崎君の話が気になりながらも、気持ちを切り替え、授業開始を待った