「健吾たちと出会ってから、これが幸せなんだなーって初めて実感した。━━だけど、いつの間にか健吾にドキドキしていて…」 なんだか秋の風が冷たくて、ちょっと切なく感じる。 「そのドキドキが何なのか分からなくて、ユキトに聞いたのね?そしたら、恋だって言われたの。……あたし、健吾の事好きみたい…冷たくて女心とか分からない健吾が…」 聞こえてんのか分からない健吾の背中を抱き締めて、 「大好き」 そう言った。