勝手に手が動きだし、いつの間にか健吾の名前が画面に映っていた。 午前1時。 健吾が起きてるか、寝てるかは微妙な時間帯。 4コール鳴るか鳴らないかの時だった。 『もしもし』 健吾の声にドキドキするあたし。 「あ、もしもし?……美丘だけど…」