「もう…外にも出られないかも…ッッ」



「大丈夫だ」



そう言ってあたしを抱きしめる健吾。




「家がなけりゃここにいたらいい。
お前の味方はたくさんいる」





「……………ッッ……」



タバコと香水の匂い。


眠っている時の匂いと健吾の匂いは一緒。



なんだか安心する…。