振り向くと、可愛らしいぽっちゃりとした女の人と見覚えのある顔の男の人が立っていた。

「あ、梨花さん?と龍さん」


彼のコミュニティの人。
オフ会に参加する予定だった2人。

「やっぱり結子ちゃんだ!わー!かわいい!」
「お前テンション上がりすぎだから。うるさい」

喋った事のある、聞き慣れた会話だった。
高橋さんと同じく、梨花さんはとても私を可愛がってくれていた。


「あれ、2人ってもしかして…?」

「えへへー」


見ると、2人は手をつないでいた。
梨花さんが龍さんの事を好きなのは知っていたけど、まさか付き合ったなんて。
すごい。

だって梨花さんと龍さんは住んでるところが遠い。
彼と高橋さんもだけど、県を何個も挟んで遠距離恋愛なんて。

「昨日、ね。」
と、照れながら言った梨花さんはとても可愛かった。



「ねぇ、一緒に行こう?」

「え、いいんですか?」

「ここで会ったのに別々に行ったら不自然でしょ!」

と、梨花さんと龍さんと一緒に集合場所に向かうことになった。