「先輩私に任せて下さい」
もう年齢的に厳しい幸恵。
幸恵は会社の中でもお局様と呼ばれ、見た目は若く見えても
もう50近い。
だから、ルミは幸恵を助けてあげたくなった。
幸恵は覚えていなかったがルミは幸恵に入社式の朝
大変お世話になっている。
雨で混んでいたタクシー乗り場、
入社式に遅刻しそうなルミは慌てていた。
その時タクシーを譲ってくれた相手が幸恵だった。
哲郎相手だったら別に愛は必要じゃない。
簡単に浮気癖は治らないだろう。
先輩は愛している人の子供を産みたい。
哲郎と結婚するなら確実に同居。
哲郎の両親が子育てを手伝ってくれるだろう。
都合がいいことに哲郎と先輩の不倫相手は同じ血液型だった。


