年下くんの策略




ヒタ…
ヒタ…

ヒタ…




ガコンッ!!


「ぎゃああ」


急に音がして叫ぶ


「ゆいか先輩、今の音先輩が蹴った音ですよ」


確かに今なんか蹴った気がする


「ご、ごめん」



少し歩くと病院の受付が見えてくる

もちろん蛍光灯は点いてなくて赤い光だけが照らしている



ヒタ…
ヒタ…
ヒタ…



ツンツン


「ぎゃあああああ」


肩をつつかれその場から急いで逃げる


「ゆいか先輩今のおれです」

「え!?」


確かに周りを見るとけんくんしかいない


「ちょっと!驚かせないでよっ」

「いや、ゆいか先輩の反応が面白くて」

「はっ!?」



私の反応見るために驚かせたわけか!?

おかげさまでけんくんの思う通りに驚いちゃったじゃん


「先輩後ろ」

「へっ!??」


びくびくしながら後ろを向くと












「だ、誰もいないじゃん」


ほっと一息つく

もし本当に出てたらどーしようかと思ったよ