「ゆいか先輩大丈夫ですか」

「う、うん」


ジェットコースターに乗った後あまりにもフラフラして私だけベンチに座っている


ジェットコースターは日本一怖いと言われるとだけあってすごかった
いやすごすぎた

おかげさまで私がへばっちゃって…


けんくんは何もなかったかのようにケロっとしている


有り得ない
有り得なすぎる

乗る前でさえ緊張してガッチガチだった私の横でけんくんはいつもの無表情

乗っている間は怖すぎてけんくんの顔は見れなかったけど横からは悲鳴一つ聞こえてこなかった




「けんくんは怖くなかったの?」

「まあ怖かったです」


その割には平気そうですけど!?
何にもなかったような顔してるけど!?


う"ーここで引きたくない
意地でもけんくんの怖がるとこ見たい!!



「けんくん、今度はあれ乗ろ!」

「え、でもゆいか先輩体調は…」

「大丈夫だから!行こう!」


気合いで立ち上がって無理やりけんくんの腕を引っ張る


絶対けんくんの無表情を崩してやる!