年下くんの策略



思い出した!

確かあの日は前日から学校が近くのかおりの家に泊まりに行ってたんだっけ
でも急に泊まろうぜみたいなノリになってたから制服しか持ってなくて、夜はかおりの服借りたんだ

そして、前夜にUNOをやって夜中のテンションで罰ゲームをやろうってなって、結局私が負けたんだ










「あああー!負けたー!」

「はっはっはっゆうな様に勝てるなど100日早い!」

「先に勝ったの私だけどねー」


とかおりが言うとゆうなはあれー、そうだったけ?ととぼける


「で、罰ゲームどうするー?」

「私いいこと思いついたの!」


ゆうなは目をキラキラさせて自慢気に言う


「何?」


恐る恐るゆうなに聞く

ゆうなが提案することは大抵おかしい
だから今回もきっと普通じゃないはず


「明日入試じゃん?だからさ入試終えた人には励ましの言葉かけようよ!落ち込むなって言って!」

「はははっ!何それ!まだ結果でてないのに落ちてる前提で言うの?かわいそうだねー!」

「でしょー?相手からしたらかなりムカつくし、言う側としては怒られる可能性もあるしね」



笑って話す2人だけどさ


それ私がやるんだよね?
まさかそれに決まらないとは思うけど。

そんなアホらしい事なんて……




「よしっ!それに決まりー!」

「えっ!?ほんとにそれなの!?」

「うん」


かおりは頷く


ま じ で !?


私が落ち込むなよなんて声かけるの!?
ドキドキハラハラしてる受験生にそんなうざったい言葉を!?