年下くんの策略






チュー
チュー

ジュー



紙パックのココアのジュースを最後の一滴を吸い込む


……今日も甘かった。うん。これがいい




お昼休み、私はいつもの甘い飲み物を飲んで一息つく


ゆうなとかおりも既にお昼ご飯は食べ終わっている



「ってかさー、最近けんくん来ないねー」


かおりがふと思いだすように呟く


「確かにっ!最近どうしたの?ゆーか」

「う゛」


今一番ふっかけてほしくない話をかけらる


確かにけんくんは最近来ない。

とゆーか、あの日、そうあの押し倒された放課後の日以来来てない


あの日の翌日は来なかった時は正直ほっとした

あんなことされて平気で会えるわけないし
うまく話せる自信がなかった

でも数日経っても結局来なかった


さすがにちょっと心配した

毎日会いに来てくれたのに急にパタリと来なくなったから少し寂しい気持ちもあったかもしれない

けんくんが現れる前はこれが普通だったのに




「わ、わからないなー」


あえて話をぼかす

あの日あったことはゆうなとかおりには話してない。
どことなく恥ずかしい感じがするから


「ふーん。でも明日文化祭だよ?一緒に回ろうとか誘われてないの?」

「と、特に?」

「ふーん…………







怪しい」

「う゛っ」


ゆうながすごい勢いで私を見る、とゆーか観察する