年下くんの策略














「ごめん。分かんないや」






私が今出せるけんくんへの言葉





「そう、ですか……」



けんくんは私の腕を掴んでた力を弱め、私から退く


もしかして落ち込んだかな?




「けんく…」

「分からないってことは、分からせればいいんですよね?」

「えっ?」


真っ直ぐ私を見るけんくんは既にいつものけんくんだった



「おれ、ゆいか先輩の気持ちはっきりさせます。もちろん良い方向に。だからもっとが頑張りますね」



そう言うとけんくんは机に置いてあった鞄を取りやっぱ帰ります、と言って帰ってしまった





…………何だったんだ今のは。


急に押し倒され、真剣になり、そして落ち込んだかと思えば急に頑張ります発言


表情は無表情なものの、感情の起伏が激しいな


そして私はあんな事を言われて

どーすりゃーいいんだ!?