けけけけけけけけんくんが照れてる!??


あの無表情のけんくんが!
笑えないけんくんが!

しかも可愛いっ
超可愛いっっ


だけどまたけんくんは顔を隠す


「え!隠しちゃだめだよ!ってかどーしたの!?」


また無理やり手を退かそうとけんくんの腕を掴むと


なぜか逆に腕を掴まれてしまう



「…………先輩が悪いんですよ」

「えっ?」



と、その瞬間


背景が教室の机と椅子から天井に変わる

背中と頭には少しの痛みと腕には違和感


いつの間にか私は床に倒され、腕を掴まれていた
起きたくても起きれない程の強い力だった



「け、けんくん?」


「ゆいか先輩が初めておれのこと褒めてくれたから、おれ顔が熱くなったんですよ」

「初めてだったけ?」

「はい」


考えてみれば今までけんくんのこと褒めてなかったかも

いつもけんくんが私のことをべた褒めするから、それに圧倒されて言えなかったかも

とゆーか、私いつけんくんのこと褒めたっけ?