それから数日、けんくんはメールをよくしてきたり、教室にも遊びに来た
朝もたまたま会うことある
帰りはあまり一緒に帰らなかったけど、けんくんは毎日会いに来た


メールの内容は何気ないことばかりで
よくけんくんが撮った写真を送ってくれる

空とか、犬とか、けんくんが面白いと思ったものを送ってくれるんだ



そんでけんくんと会うときは必ず


「笑って!」


と言う


けんくんの表情豊か作戦はまずは笑うとこから

でもけんくんは


「………無理です」


どうやっても笑えない


最初から難問みたいだ


うーん難しい





「ゆーか帰らないのー?」


ゆうなとかおりが既に鞄を持って私の前に立っていた


「帰れないのー家庭科のレポート書くの忘れちゃってさー、今日提出しないと評定1にするぞって脅されて」

「わー最悪じゃん!まー書かないのも悪いけど、ははっ」

「確かにそうだけどさー」


期日忘れちゃってたからさー、仕方ないじゃんねー
とほほ

「私らバイトあるから待てないけどいい?」

「うん大丈夫だよー。まだかかりそうだし」

「ごめんねー」


2人は申し訳なさそうに教室を出る


私も早く終わらせて早く帰ろー