年下くんの策略





「次からはメールします」

「はい。お願いしますっ」


なんかけんくんって結構私のツボかも。

顔はかっこいいのに、行動が可愛すぎる




「ゆーか、けんくんと一緒に帰るのー?」


かおりは肘で私をつつきながら、顔はニヤニヤしている

何がそんなに面白いのかな



「あーでも、かおりは?」

「私どうせこのあとバイトあるし、けんくんとゆっくり帰りなよ」

「うーん…」


でも男子と一緒に帰るなんて、カップルでもないし
ちょっと気が引けるかも

今日の朝はたまたまだったけどな…



「なに渋ってんのー?せっかく待ってくれてたんだから、一緒に帰りなよ」



けんくんを見るとまた、下駄箱に寄りかかってて、腕を組んでいる

私のこと、待っててくれてるのかな…



「そ、だよね…一緒に帰るよ」

「うん、そーしなー!じゃあ私帰るねー」


かおりと手を振って別れる

仕方ない。今日は一緒に帰ってやるか。
私を待っててくれた忠犬のために、ね



「けんくん」

「はい」

「帰ろ?」


一瞬目を大きく開いたけんくん


「……いいんですか?」

「うん。だってそのためにここで待ってたんでしょ?それに友達帰っちゃったし」

「…わかりました。」


「じゃあ行こっか」


私のその一声でけんくんも歩き出す


……ほんとに忠犬みたい