年下くんの策略




「何にもないけど?」

「でも、朝一緒に来たんでしょ?」

「それはたまたまだし。それに今日クラスに来なかったし」

「ふーん…」



けんくんとはまだ会って数日だし
まだ恋愛対象じゃないなー

けんくんはなぜか私にプロポーズしてきたけど
どこまで本気かわからない

実際、よくわからないやー



「ねえゆーかっあれ、けんくんじゃないの?」

「はっ!?」


かおり下駄箱の死角になっているところ指さす

下駄箱の向こう側には焦げ茶色のふわふわした髪の毛と肩が見えていた


あ、あの髪の毛はきっとけんくんだ



そばに行くとけんくんが下駄箱に背を預け、腕を組んで目を瞑って器用に寝ていた



あ、睫毛長い…


端正な顔は寝ても覚めても端正で
寝てる時は長い睫毛がよくわかる


それにしても器用に寝てるな…