年下くんの策略




あーなんか屈辱。


急に現れたこいつにこんな思いさせられるなんて


まず会った時から可笑しかったよね

いきなりプロポーズだし


あんな爆弾発言もさらりと言っちゃうし

ほんとわけわかんない



「柳原くんおはよっ!」


私の脳みそが渦巻いてるとき、一年生らしき女の子がけんくんの横を通り過ぎる時
笑顔でけんくんに挨拶する



「………」


が、けんくんはなぜかガン無視


「け、けんくん?」

「なんですか?」

「挨拶返さないの?」

「………ああ」


今、思い出したみたいな声してるけど今さっきあったことだよ?

しかも女の子無視してるし



「誰か分からなかったから」

「同じクラスメイトじゃないの?」

「……分からないです」


けんくんは本気で分からない様子


なんだかあの子可哀相だな……


だってあの子、絶対にけんくんのこと好きでしょ
ほんのり頬が赤かったし


それに気づいていないけんくんは罪な男やのう……



「今度からちゃんと覚えときなよ?特にクラスメイトぐらいは」

「ゆいか先輩が言うなら…」


なんだそれは。

まるでけんくんが私の忠犬みたいじゃないか