「それじゃあ早速手続きを・・・ってあれ?連?」
「んじゃっ!バイバァイ!」
 隆治兄が章吾に詰め寄ってる間に脱出!
 そのまま帰路足を運ぶため、グラウンドを通るが
「ん?」
 誰かが校門の所に立っていた
 青い髪に黒い目、それにどこか別世界から来た様な服装をしている、見たこと のない顔の男性だ
 つい校門へ向かう足が止まる
 すると、男性はゆっくりとこちらに歩いてきた
 何故か目をそらせない
 おれは知らないうちに冷や汗をかいていた
 この感覚はあの夢の感覚と似ていた
 俺はどうにかしてこの場から逃げよう、そう考えた
 その時!

ダダダダダッ!

「こんのぉ~!連!待てぇ!」
「章吾!?」
 章吾のバカでかい声のおかげで男性から目をそらせた
 だが、男性は近づいてくる
「チッ!章吾!来い!」
「は!?ってさっきはよくも!」
「うるさい!!とにかく来い!」
「ちょっ!おい!」
 俺は章吾の腕を掴むと裏門目指してダッシュで走った
「はぁはぁっ!」
「おい!どうしたんだよ!」
 章吾の質問に答える間もおしい
 まぁ、まず俺もなんであの男性から逃げてるのかもわからない
 ただ脳が逃げろと言っているのだ
「よし!裏門だ!ここから・・・っ!?」
「ここから逃げると?」
 なんとすでに男性は裏門に立っていた
「あの人誰だ?さっき校門に居なかったか?」
「あぁ、居たな・・・」
 男性は俺たちの反応を見て薄く笑う
「あなたが岡崎連、ですね?」
 と、俺の方を見て言う
「何故俺の名前を知ってる?俺はお前に会った覚えはないぞ」
「え?連の知り合いじゃないの?」
「知り合いだったら逃げるかよ」
「あ、そっか!んじゃ、誰だ?」
「知るか」
 そういって俺はスッと男性に構える
 それを面白そうに見つめる男性
「そいえばまだ名乗ってませんでしたね、僕の名前はライナ=リューレイです。以後お見知りおきを」
 と、ライナは優雅に一礼する
 章吾も慌ててお辞儀をする

バシッ!

「何一緒になってお辞儀してんだよ!」
「つ、つい(^_^;」
「ったく!で?俺に何の用だ」
 俺は章吾に一発かますとすぐライナに向き直った
 するとライナは口の端をゆっくり上げた
「あなたを迎えに来たのです」「迎え?」
「はい」
「えっ!?迎えってあの死って意味の?」

バシンッ!