「えっと・・あの・・」



頭の中がぐるぐる回って、今にも
シュ―、パタンと倒れてしまいそう。



「か・・・帰るっ」



痛い足を引きずりながら、
少し小走りになりながら
その場を去る。



「ちょ、千広先輩!
デートの途中なんですけど・・」

「千広・・・っ!」



あわわ、私の名前呼ばれてるっ!

なんとなく、
小走りの速度をあげる。