「瑞希......。」

「うん?」

「好きだよ。」



直紀の顔が近づいてくる。

え?あれ?

もしかして.......



唇がゆっくりと触れる。

初めて、直紀からキスしてもらえた?

夢?.......じゃないよね?



やだ。涙が出ちゃったじゃん。

このくらいのことで。

でも、泣いちゃうくらい嬉しい.......



「言われたから、キスしたんじゃないよ。瑞希のこと、可愛くてたまらないって思ったら、すごくそうしたいって思ったんだ。」

「ほんと?」

「うん。俺だって男だし、全然そういうこと考えない訳じゃないよ。」

「.......。」