seven kisses

すぐ拗ねるのは、私の悪い所。

ちゃんとわかってる。

直紀が優しすぎるから、ついつい、そうなっちゃうんだって事も。

だけど、そうやって甘えてばっかりだから、妹にしかなれないのかな.....?



レストランを出た後、直紀に引きずられるようにして、観覧車に乗った。

せっかく誕生日を祝ってもらってるのに、こんな空気にしちゃうなんて、私はお子ちゃまだ。

直紀は私の顔色を伺いながら、平静を取り繕っているように見える。



ごめんね、直紀.......

心の中では、直紀に謝っていた。

でも素直じゃない私は、黙ったまま直紀に抱きついて、胸に顔を埋めた。



あぁ、もう。

自分で自分が嫌になる.......