先輩はニッコリ微笑むと、手を振りながら去って行った。
その姿に、少しだけ心がときめく。
だけど、背中に視線を感じて振り向くと、不機嫌そうな陽佑の顔がある。
「何か嬉しそうだね。」
「仕事褒めてもらったら、嬉しいに決まってるでしょ?」
「そうじゃなくて。俺、あの人、見たことある。」
「うそ? 何処で?」
「こないだ会社の前で待ち合わせした時。一緒にエレベーターから出てくるのが見えた。」
「ふ〜ん。そりゃ、同じ課だからね。」
「あの人、ニコニコしながら、実乃里の頭ポンポンしてた。」
「え? そんなこと、あったっけ?」
「前に、俺と付き合う前に憧れてた先輩がいるって言ってたじゃん? 何となくだけどさ、こいつかなって思ってた。」
「.......。」
「違う?」
「それは.......。」
その姿に、少しだけ心がときめく。
だけど、背中に視線を感じて振り向くと、不機嫌そうな陽佑の顔がある。
「何か嬉しそうだね。」
「仕事褒めてもらったら、嬉しいに決まってるでしょ?」
「そうじゃなくて。俺、あの人、見たことある。」
「うそ? 何処で?」
「こないだ会社の前で待ち合わせした時。一緒にエレベーターから出てくるのが見えた。」
「ふ〜ん。そりゃ、同じ課だからね。」
「あの人、ニコニコしながら、実乃里の頭ポンポンしてた。」
「え? そんなこと、あったっけ?」
「前に、俺と付き合う前に憧れてた先輩がいるって言ってたじゃん? 何となくだけどさ、こいつかなって思ってた。」
「.......。」
「違う?」
「それは.......。」

