「その顔は、やっぱり当たった?美希さんて、わかりやすくてカワイイ。」

「え、待って。もしかして私の誕生日知ってたの?」

「今朝、配布予定のサンプルが届いてないってメールくれたよね。急いでて、普通に自分の携帯で送んなかった?」

「あ.......。」

「 安易にメアドに誕生日入れちゃダメだよ。仕事相手がみんなイイ奴とは限らないんだから、ガードゆる過ぎ。ま、俺にとってはラッキーだったけど。」

「..........。」

「美希さんてさ、しっかりしてそうでいて、意外と弱い所もあるし、すぐ頑張り過ぎちゃうし、そそっかしいし.......。」

「だから、何よ?」

「可愛くて、危なっかしくて.......何か放っとけない。」

「わ、私の方が5つもお姉さんなのに、そういうこと言う?」

「歳とか、そんなの関係ないよ。」

「え?」

「だって、もう好きになっちゃったから。」

「..........。」