seven kisses

今まで隠していた感情が抑えきれなくなって、涙がこみ上げて来る。

やだ、こんな所で泣いたら引かれるって。

だいたい仕事中なのに、取引先の前で泣くなんて最低。

こんな所で女を出してたら、そこで負けだから..........



そう自分に言い聞かせながら、泣くのを堪えてたら、彼は優しく微笑んで、私の頭をポンポンとした。

え、ダメ!!

ちょっと何するの?

ただでさえ弱ってるのに、そんなことされたら、我慢出来なくなっちゃうじゃない。

今さら五つも年下の男の子に泣いて頼るなんて、私、本当にどうしちゃったんだろう..........



「ねぇ、やっぱり愚痴ってもいい?」

「どうぞ。何でも言って。」