浜辺に腰を下ろし、風太に見惚れていると、知らない男が声をかけて来た。

もしかして、これってナンパ?

何か面倒くさい..........



「ねぇ、一人?」

「違う。」

「え、マジ? 俺、ここ地元なんだけどさ、いいポイントあるから行かない?」

「.......。」

「友達いるんなら一緒でもいいよ。そしたら俺も、友達呼ぶし。」

「彼が乗ってるの見てるの。だから、邪魔しないで。」

「うそぉ? それ、逃げようとして言ってるでしょ?」




何なの、こいつ。

ウザイなぁ。どうしよう。

早くどっか行ってよ。



あ、そうだ。とりあえず、海に入っちゃおう。

何でもいいから、近くに来ないでほしい。