「ちょっと休むね。上がって見てるから、沖の方、行っておいでよ。」

「うん。じゃ、行ってくるわ。」



優しい風太は、下手くそな私が海に入っていると、必ず目が届く浅瀬にいて、見守っていてくれる。

それは、もちろん嬉しい。



だけど、やっぱり楽しそうに波に乗っている風太を見ている方が好き。

波を待つ真剣なまなざしも、うまく乗れた後に見せるクシャクシャの笑顔も、とにかく風太の全部が大好き。



普段は何だかフワフワしてるし、マイペースでユルい感じの癒し系なのに、いざと言う時には男らしさを見せる、風太はそんなタイプだ。

フニャっと甘える姿もカワイイけど、ビッグウェーブに立ち向かい、堂々と波を乗りこなしている時の風太は、度胸があって、最高にカッコいい。



だから、此処に来るといつも、風太のことがもっともっと好きになる。

このまま「好き」がどんどん積み重なって行ったら、どうなっちゃうか心配なくらい..........