トロ~ンとした目が最高にカワイイ。

寝癖さえもキュートに感じちゃうし、ずっと見ていても飽きないくらい。



本当は私だって、このまま、もうしばらく抱き枕になっていたい。

でも、今日はそういう訳にはいかないのだ。



「早くしないと、いい波が行っちゃうよ。」

「待っててって言ったら.......待っててくれるかな。」

「波に?」

「うん。」

「.......。」

「何だよぉ。バカにしたな。」

「だって.......。」



何言ってんの、もう。

カワイイしか出て来ないじゃん。

あまりの天然ぶりに笑ってしまった私に、風太も笑顔になって、おはようのキスをする。

幸せ過ぎて、蕩けちゃいそう。



「ふぁ~~~、じゃ、行くか。」

「うん。」



大きな欠伸をしながら風太が車窓のカーテンを開けると、青空が見えた。

今日は、よく晴れている。

いい波がたくさん来るといいな。