seven kisses

この時、涙が流れたのは寂しいからじゃなくて、嬉しかったから。

この人を好きになって良かったって、心から思えたから。

離れても、会えなくても、大丈夫。

気持ちのこもった甘くて熱いキスに溶けそうになりながらも、決して折れたりしない強い信頼と、安心感を覚えた。



四月はやっぱり先輩に会えなくて、電話とメールでのやりとりが続いた。

職場の雰囲気もよくわからないし、邪魔したくないから、慣れるまではそれも控え目にしようと思っていたのに、先輩は毎日、何かしら連絡をくれた。

頑張り屋さんの先輩が無理していないか心配だったけど、電話やメールの内容から先輩がどんな風に過ごしているか想像するのは楽しくて、一ヶ月は思った以上に足早に過ぎて行った。