seven kisses

それは、いつだったんだろう。

そんな素振り見せなかったから、優美先輩に言われるまで、別れたことすら知らなかった。

意地悪されても仕方ない状態だったんだ........



「でもさ、梨絵ちゃんの気持ちがわからないし、別れたからってすぐに好きだって言うのも違うだろうと思って、正直、ずっとタイミングを探してた。」

「..........。」

「リーグ戦、死ぬ気で頑張って、優勝してから言えたらいいなって、何となく思ってたんだけど.......こんなカッコ悪い結果になっちゃったし。」

「.......カッコ悪くなんかないです。」

「そうかな?」

「先輩は、いつでも一生懸命で、どんな時も妥協しなくて、ケガしちゃっても、ベンチに入れなくても、私にとっては誰よりもカッコいい選手です。」

「.......梨絵ちゃん。」