seven kisses

先輩は何も言わず、当たり前のように一緒に降りると、電車を見送ってすぐに、手をつないだ。

ドキドキして、顔が上げられない。



「あのさ.......時間、大丈夫だよね。一番伝えたいこと、まだ話してないんだ。」

「はい.......。」

「良かった。じゃ、聞いてくれる?」



先輩は安心したような笑顔を見せて、ベンチに腰を下ろした。

手をつないだまま、緊張でパンパンになりながら隣に座る。



「この前は、驚かせちゃったよね?」

「......はい。」

「あれは俺のホントの気持ちなんだ。」

「..........。」