seven kisses

大浦先輩は、ニッと笑って私の頭をクシャクシャすると、両手にボールを抱えてグランドへ戻って行った。

意味深な言葉が、胸をざわつかせる。



大浦先輩がどこまで知ってて言ってるのかは、わからない。

でも、その通りだ。

私の中で拓巳先輩の存在が、こんなにも大きくなっていたなんて、全然気付いていなかった。

もう限界。

会いたくて、会いたくて、たまらない。



素直になってもいいのかな。

会いたいって、好きですって、言葉で伝えてもいいのかな。



この前のキスは、単なる勢いとか、辛さを紛らわすためだけじゃなくて、特別な意味なんだって、自惚れちゃってもいいのかな........