seven kisses

優美先輩の言ったことは、どこまで本当かわからない。

でも、私で先輩の力になれるなら、必要としてくれるなら、何でもしてあげたいと思った。

私には、ただこうして抱きしめることくらいしかできないかもしれないけど.......



いつもは力強くボールを蹴って、弾丸みたいに走り回る先輩が、弱くて脆い存在に見えた。

愛しくて、切なくて、たまらない気持ちになって、思わず、先輩の頬に自分の頬を寄せた。



すると、数秒もしないうち、信じられないことが起こった。

先輩の唇が、私の唇に触れた..........