「もうとっくに別れたよ。でも、拓巳、全然普通だったでしょ?」
「..........。」
「拓巳が好きなのは私じゃなくて、梨絵ちゃん。多分、だいぶ前から。私、何となく気付いてたから、悔しくて、また意地悪しちゃった。ごめん。」
「うそ.......。」
「こんな非常事態に嘘つかないってば。最後くらい、私にも健気な元カノらしいことさせてよ。」
「優美先輩......。」
「いいから、早く行ってあげなよ。」
「.......はい。」
ヒョコヒョコ歩きだから、まだそんなに遠くに行ってないはず。
私は必死でスタンドの階段を駆け下りると、拓巳先輩の背中を探した。
「..........。」
「拓巳が好きなのは私じゃなくて、梨絵ちゃん。多分、だいぶ前から。私、何となく気付いてたから、悔しくて、また意地悪しちゃった。ごめん。」
「うそ.......。」
「こんな非常事態に嘘つかないってば。最後くらい、私にも健気な元カノらしいことさせてよ。」
「優美先輩......。」
「いいから、早く行ってあげなよ。」
「.......はい。」
ヒョコヒョコ歩きだから、まだそんなに遠くに行ってないはず。
私は必死でスタンドの階段を駆け下りると、拓巳先輩の背中を探した。

