seven kisses

次の日、優美先輩に久しぶりに会った。

引退試合なんだから当たり前だけど。

ピッチに入れない拓巳先輩は、私たちマネージャーやスタメン以外の部員たちと一緒にスタンドから応援することになっている。

優美先輩のそばに行くのかと思ったら、二人は会話どころか、目も合わせない。

もしかして.......



いや、いや、今はそんなことを考えてるいる場合じゃない。

今日は、絶対に勝ってほしい。

そうじゃないと、拓巳先輩が可哀想過ぎる。

最後のリーグ戦に出られないだけでも辛いのに、自分が力を発揮することなく、簡単に負けてしまったら.......