心も体も満たされ、カラダ中がフワフワして、とても心地が良い。

夢みたいに幸せな気分で、腕枕をされてウトウトしていたら、陽佑が思いがけないことを言い出した。




「あのさ、これからは、今までより、いっぱい泊まりに来ていい?」

「うん、もちろん。それは嬉しいけど、急にどうしたの?」

「できるだけ長く二人で同じ時間を過ごしたいし、もっと実乃里のいろんな顔が見たいから。来年は俺も社会人になるじゃん? でさ、もう少し大人の男になれたら、一緒に住みたい。」

「え.......。」

「.......ダメかな?」

「ダメじゃない! 早くそうしたい!」

「良かった。俺、頑張るから。まだまだ頼りないかもしれないけど、実乃里のこと、守りたいっていう気持ちだけは誰にも負けないし。」

「.......。」

「だからさ、ずっと俺のそばにいてくれる?」

「うん。」



嬉しくて、胸がいっぱいで、今度は私が陽佑をギュッと抱きしめた。

だって、ケンカの後にこんな言葉で泣かせるなんて、何だかズルいよ。