seven kisses

「見られちゃった?」

「拓巳先輩は知ってるんですか?」

「知ってる訳ないでしょ。バレたら、即、お別れよね。拓巳の性格なら。」

「じゃあ、何で?」

「私たち、実質もう終わってるから。別にバラしてもいいよ。」

「..........。」

「拓巳がボール追いかけてる姿、好きだったけど、なんか疲れちゃった。私には、ヘビー過ぎてついて行けない。」

「そんな........。」

「拓巳はね、私より、何より、サッカーが大事なの。私のことなんか、全然見てくれないんだもん。」

「違います。拓巳先輩のこと、見てないのは優美先輩です。何であんなに陰で努力してるのか、知ってますよね?応援してあげようと思わないんですか?」