seven kisses

大浦先輩にJリーグのチームのスカウトが声をかけ始めたのもあり、うちの大学の試合は注目度が高い。

ここで活躍できれば、道が開ける可能性もある。

スタメン争いは、今まで以上に熾烈になっていた。



そんな中、拓巳先輩はやっぱり自主練を続けていて、見ていて心配になるほど根を詰めている。

思い通りに蹴れなくて、苛立っているように見える日もある。

どうにかして力になってあげたいけど、私にはいつものように見守っているしかできなくて、もどかしさで胸が締め付けられる。


大好きな人が苦しんでる姿を見るのは、こんなに辛いんだ.........