seven kisses

ある日、一人で先輩に見とれていた私に、そんな奇跡が起こった。

この大学は大きなグランドを多数所有しているせいか、いわゆる郊外、ちょっとした山奥にある。

グランドのライトが消えてしまえば、確かに辺りは真っ暗だ。

優しい先輩は、気を利かせてくれただけなんだろうけど、こんなラッキーが舞い下りるなんて夢みたいだ。



先輩には優美先輩がいるし、この恋が叶わないのはわかっている。

辛いけど、そう思うから先輩を意識し過ぎず、気負わず、普通に会話ができるのもあり.......

胸のうちは複雑だ。