金網の中から話しかけてきたのは、180センチをゆうに越えた涼しげな顔立ちのイケメンだった。

一緒にいた友人たちが、嬉しそうに速攻で答える。



「え、でも、いいんですか?」

「うん、だってマネージャー希望でしょ?」

「いや、そういうつもりは、今の所ないんですけど......。」

「いいよ、とりあえず見に来なよ。」



そうか、マネージャーになればいいんだ。

そうすれば、あの人のそばにいられるはず。



「あ、あの、マネージャー、まだ募集してるんですか?」

「うん、可愛い子限定で。」

「..........。」

「だからぁ、みんな合格だから声かけてるんじゃん。とりあえず、あっちのベンチの所までおいで。」