二十歳になった隼人は、だいぶ大人になった。

顔立ちも、カラダつきも、私の愛し方も。

もっとも、私と一緒にいる時は、中身は可愛いままだけど。



だから、どんな反応をするのか見たくって、さっきから拗ねて抱きついている隼人に、ついつい意地悪してしまう。

でもね、これは隼人が好きだからなの。

やっぱり何も言わないで行っちゃうのは、良くないかなと思って.......



「あのね、私、来週、合コン行くの。」

「えっ！ なんで？ 」

「数合わせ。先輩が、どうしても来いってしつこいの。」

「やだよぉ。ダメ。」

「大丈夫。単なる数合わせだし、先輩、私には隼人がいるって知ってるから。」

「じゃあ、誘うなよ。」

「みんなさ、出会いを求めて必死なんだよ。」