seven kisses

「笑うなよ。冗談じゃん。.......でもね、そのくらい大事ってこと。」

「わかった。」

「こんなこと言うの、ガキっぽい?」

「ガキっぽいけど、嫌いじゃない。って言うか、好き。」

「ほんと?じゃ、もっと甘えていい?」

「どうぞ。」



ニコニコしながら、私を力いっぱい抱きしめる隼人を、心から愛しいと思った。

私に出来ることは、何でもしてあげたいと思った。

隼人といると、あったかい気持ちになれるから、きっと幸せが待っていると思った。



私は社会人になるし、隼人には華やかな大学生活が始まる。

そんな中で、年下、しかも四つも下の子と付き合うって、実際にはどんな感じなんだろう。

不安がないと言ったら嘘になるけど、こうして二人の恋は始まって........

気付けば、もう二年の月日が過ぎていた。