seven kisses

隼人の顔が、パッと明るくなる。

なんて可愛い顔で笑うんだろう。

思わず、抱きしめたくなっちゃうくらい。



「ね、あれ乗んない?」



指を差した先には、白鳥ボート。

まだ何も答えてないのに、隼人はもう私の手を引いてボート乗り場へ向かっている。

若いって、勢いあるな.......



ま、いいか。

付き合ってあげよう。

ボートに乗り込み、ふざけながらガムシャラに漕いでみた。

楽しいけど、年下の彼氏と過ごすには、パワーがいるらしい。



ちょっと休憩して、池の真ん中で停止した、ゆらゆら揺れるボートの中で二人きり。

隼人の手が肩に回される。

何故か沈黙が続き、心拍数が上がり始める.......