seven kisses

池に沿ってしばらく公園の中を歩き、木陰のベンチに腰掛けた。

よっぽど嬉しいのか、手はつないだまま。



「あのね、今日会いたかったのは、実紅ちゃんの気が変わっちゃったりしないうちに、少しでも早く言いたかったからなんだ。」

「.......何を?」

「俺、ものすごい頑張ったんだ。実紅ちゃんと約束したから。」

「うん。本当にすごいと思う。エライよ。」

「だから、約束通り、俺の彼女になってくれる?」

「........うん。」

「ありがとう。.......実紅ちゃん、大好きだよ。」



隼人はつないだ手をギュっと握り直すと、おデコにキスをして、とても優しい顔で微笑んだ。

苦しくなるくらい、胸の奥がキュンとする。

もう卒業だからいいよね。

私も、隼人のこと、本気で好きになっちゃった.......