seven kisses

それからは、隼人は一人で私の所に来る事が多くなった。

そうは言っても、まだちゃんと付き合ってる訳じゃないし、先生と生徒だし、何より隼人は受験生。

そんなに長い時間、二人きりではいられなかったけど.......

クリスマスも初詣もバレンタインも、何となく一緒に過ごし、私の中で、隼人の存在は少しずつ大きくなっていった。



瞬く間に時は過ぎ、二月の終わり頃には、第二志望の大学の合格が決まった。

後は、約束の第一志望の発表を残すのみ。

そして、その次の日は隼人の誕生日。

結果はどうあれ、誕生日は一緒にいてほしいというお願いを聞いてあげる事にした。



受かってるといいな。

もし受からなかったら、私たちって、どうなっちゃうのかな。



って、あれ?

そんなふうに思うなんて、私、隼人と離れたくないのかな......