seven kisses

可愛さと真剣さと、余りの勢いに負けた。

後先を考えず、「うん」と言ってしまった。



「え、マジ？.......やった。」



隼人は満面の笑みになると、 私をしっかりと抱きしめた。

いくら夜でも、大学の中だし、制服姿でこれはマズイでしょと思ったけど........

そうされるのが嫌じゃなかったし、胸の奥が、尋常じゃないくらいキュンキュンしているのがわかった。



本当に付き合うかどうかは別にして、隼人のこういうピュアで、一生懸命な所には、多分、前から惹かれていた。

一緒にいて、心が和むのは、見た目だけじゃなくて中身が可愛いからなんだと思う。



卒業までしばらくあるし、このまま隼人の頑張りを見守ろう。

自分の気持ちに気づいていない私は、この時は、まだそう思っていた。