「好きだよ、美緒」


ベッドで隣に寝転がっている桜木に言われた。


私は気になることがあった。

「希実ちゃんは?」


「そんなやつ知らねー」

「遊園地に一緒に行った人じゃん」

「他の奴の話なんかすんなよ…」


少し悲しげな表情を見せた。


「ごめん…」


「いいよ」


桜木はニコニコしていた。