悪魔の君(仮)

「美月、ごはんで来たよ?」

「おぉ」

「ねぇねぇ、美月」

私はごはんを食べている美月に話しかけた

「何?」

「私美月に聞きたいことあるんだけど」

「何?」

「美月って女の子だよね?」

「・・・。ハッ?」

私は美月の目をじっと見る

美月は目が泳いでいる

「そんなわけないだろ? 俺男だぜ?」

「そう? ならいい」

「ばかじゃねぇーの?」

「でもさ、自分でどうにもならなくなった時よんでよ いつでも駆けつける」

「はいはい」

あきれたように私の話を流す美月

「あとさ、美月 私ちょっと9時くらいに家に顔出しに行くね」

「何で?」

「お父さんが過保護すぎるから、一応いますよって言う証拠」

んなわけないじゃん

夜見回りしなきゃいけない

美月、まただましてごめんね

あとさ、美月の子と調べてもいい?

もしも、もしも、美月が困った時助けてあげられなくなったら嫌だからさ

美月、美月のこと本当に信じてもいい?

女の子じゃないんだよね?

じゃぁさ、助けた時なんでさらし何か巻いてたのさ

なんで、あんなに女の体してんのさ

私はただ美月が心配なだけなんだ

目で美月に言っているから本当には届いてないよね?

「なんだよ?じっとみて きしょくワリィ」

「あっ! そんなこと言うともう食べさせてあげないんだからね」

「ごめんごめん」

私はまた夜の暗闇へと足を進ませる

あぁ~

ガラの悪い人たちばっかり

そんなにがん飛ばして何になるんだか

ばっかみたい






美月side

みゅーは家に出かけた

みゅーに美月って女でしょ?って聞かれた時正直びっくりした

一度もばれたことなんかなかった

skyのメンバーにもばれたことない

そんな極秘のことをなんでみゅーはすぐに見抜いちゃうかな

でもさぁ

俺、自分が嫌いなんだよ女の自分が

何としてでも隠し通す

これから、どうしようかな


まず、みゅーのことどうにかしないとな

end


みゅーside

私は街を見回りしながらも美月のことについて調べる

だってさ

あの調子じゃ、私以外にばれてなんてないんでしょ

どうして隠すのさ?

いいじゃん女の子

まぁ、隠すには何か事情があるんでしょ?

私は美月がちゃんと教えてくれるまで知らないふりしてあげるよ

困った時は助けてあげる

私いつの間にこんなに優しくなったのかな?

隆二さん達のおかげだ

おとうさん

おかあさん


私前の自分に戻れてる?

でもさぁ、喧嘩の時狂ったようになるのはまだ治らないよ

悪いことしてるやつが許せないんだ

どうしても許せない

そういえばさぁ

お父さんとお母さん殺した人どうなったかな?

私何にもわかんないや

隆二さんに聞いても流されるし

まぁ、聞かないほうがいいよね

ちょっとだけ、家寄って行こう




「ただいま~」


「あれ?泊まりじゃないの?」

「泊まりだよ?」

「何でいるの??」

「顔見に来たの」

「みゅーどこにいってたんだ?泊まりだって?男か!?」

「隆二さん過保護すぎ」

「どうなんだ!!」

「瑠璃さん美月の情報見せてほしいんですけど」

「うん?いいけど」

「みゅー私の話はむしか!? 反抗期か!? みゅー(泣)」

隆二さんうるさい(笑)

つか、やっぱり美月・・・。


「ありがと、瑠璃さん」

「みゅー、最近優しくなったね」

「えっ?」

「守りたいものでもできたの?」

「守りたいもの? ん~?」

「フフフ(笑) 自分が思った道を進みなさい」

「瑠璃さんいってきます」

「いってらっしゃい」

「みゅー私のことは最後まで無視か!??」

「隆二さん、ありがとね」

「みゅー」

さってと、美月がいる家に戻りますか?




その頃美月は、みゅーを待っていた

まだかな?

話がしたいんだけどな

どうしよう

「ピーンポーン」

何? こんな遅い時間に誰から?

出たくない

「宅配便で―す。」

なんだ宅配便か仕方ない出るか・・・。


「どうも、はんこお願いします」

「サインじゃダメなんですか?」

「ダメじゃないです」

「じゃ、サインで」

「では、ここに」

サインを書くためにチェーンをはずした

・・・。

チェーンをはずさなきゃよかった

そうすれば

こんなことにはならなかった

なんで? premiumが俺たちを狙っていることは分かっていたのに

俺って馬鹿だ


また同じことの繰り返しだ


お願いみゅー助けて



「よっ? ひさしぶりじゃねぇーの?」

「テメェラ」

こいつは俺を犯そうとしたやつ

サイヤク、また同じ感じになってる

「勝手に入ってくんなよ」

「何か俺にまだ用かよ」

「おまえってさ 女なんだって?」

「ハッ? ばかじゃねーの?」

誰にもばらしてない

知ってるとしたらみゅーか?

みゅーがばらしたのか?

「まぁ、今回はこの話をしにきただけだ」

冷や汗しかでない

なんで?premiumにばれた

一番ばれちゃいけないのに

どうしたらいい?

そのとき

「美月、ただいま」

なんでだろう

何も悪くないみゅーに無性にイラツク

みゅーは悪くない

押さえろ、押さえろ

「大丈夫? なんか顔いろおかしいけど」

みゅーは悪くない

自分の不注意だ

「美月??」

もうだめだ

抑えられない

「うっせんだよ! 黙ってろよ」

「えっ?」

「オメェーだろばらしたの、何してくれてんだよ どうすんだよ」

「えっ??」

みゅーは悪くないのに

「もぉどうしたらいいかわかんないよ」

俺は泣き崩れた

いいや、私か・・・。

「どうした? 美月 何でも言ってごらん 何とかしてあげるよ」

「みゅー女だってばれちゃったよskyにもばれてないのに・・・。なんでよりによってpremiumにばれちゃうんだろう」

「やっと自分が女の子だって認めたね。えらいえらい」

「そんなこと言ってる暇・・・「で? 誰が言ってきたのそんなこと?」

さっきまでゆるい空気だったのが一気に張りつめた空気に変わった

みゅーの顔が険しい

「俺のこと襲ってきた人たち」

「何にもされてない?」

「うん」

「そっか、じゃ私がそいつら始末する」

「えっ? そんなことできるの?」

「一応ね、でもさ 女だっていうことskyの人たちに言わないの?」

「軽蔑されちゃうよきっと」

「なんで?」

「だましてたんだよ?」

「それにはそれなりの理由があるんじゃないの?」

「そうだけど・・・でも!」

「じゃ、聞くけどそんな簡単な中だったのskyは?」

「えっ?」

「どうしても言えない事があってでもやっという気になれた。skyはそんな仲間のことを見捨てたりするの?」

「わからない」