あたしはそのまま、校舎裏に連れていった。
「なんだよ....」
「ほっとけるわけないじゃん。舜、こんなに苦しんでるのに....」
舜、顔暗いよ。
なのに、我慢しなくたっていいじゃん。
「大丈夫だから。じゃあな」
つらいくせに。。。
ほんとは弱いくせに。。。
「辛いんでしょ?ほんとは会いたいんでしょ!」
「......」
あたしは舜に抱きつく。
「泣いたらいいじゃん...泣きなよ...」
すると舜は、抱きしめる手を強めた。
そしてだんだん震えだした。
舜のお母さんは、離婚をして出て行った。
お姑さんのあまりの厳しさ、貶し、それらに耐えられなくなり、旦那さんの過度な浮気によって出て行った。
「会いたいよ。もう一度、話したい....」
「あたしも。あんなにいい人だったのにね......一緒に探そ?」
「ありがとう。ごめんな?」
そしてあたしは探すことになった。

