「朝だよ、美乃」
「ふぁあー....眠た.......」
憂鬱ながらにリビングへと向かう。
いつものように支度し、家を出る。
するとそこにいる人物。
その人は、あたしの初恋の人。
渡部 舜【watabe syun】
「はよ...」
あくびをしながら「よっ」というポーズを雑にする。
「おはよお」
「よっしゃ、行くか」
そういって歩き出す。
いつもの習慣。
幼稚園の頃からずっと。
付き合ってるとかじゃない。
...親がいうから。
だって舜にはれっきとした、彼女がいる。
だから幼馴染としてでも、この習慣を続けていきたいと思う。
幼馴染という称号があっても。

