アイラ視点*
「「あああああ!!!!」」
最悪!
みっちゃんとクラス離れた!
2組とか・・・知り合い0じゃん。
「あ、篠原いるじゃん!ラッキー♪」
篠原啓太(しのはらけいた)。
みっちゃんの好きな人。
超爽やか系モテ男。
イケメン中の普通って感じ。
カッコイイけどイケメンの中では飛びぬけてない。
「良かったじゃん!!」
「アイちゃんクラス一緒じゃないのに?」
そこは私も悲しいよ!!
なんだかんだ言いながら、私たちは教室に向かった。
「あ、篠原だ!!」
自然とみっちゃんの声が高くなる。
好きな人の前だもんね。
「篠原ぁ!!」
みっちゃんが駆け寄る。
私も行く。
篠原の黒い前髪が揺れる。
「おー、松崎と品川じゃん」
みっちゃんは甘い声で篠原を誘惑する。
これで今まで5人を落とした・・・すごいの?
「今日、アイラと私で遊ぶんだけどぉ。
篠原暇かなぁ??」
上目遣い!!
でも、篠原の反応は・・・。
「悪ぃ、俺さっき一目惚れしてさぁ・・・。
その子と付き合いたいんだよねぇ」
みっちゃんの目に、ガーンという文字が浮かんだ。
「そ、そっか♪が、頑張ってね・・・」
「おぅ♪」
篠原・・・。
君のかっこよさは罪だよ。
