あいアイ愛


アイリ視点*

「う~ん・・・」

爪先立ちをしても、見つからない。

そう思ったとき。

見慣れた2つの後姿を見つけた。

あたしは大きな声で叫んだ。

「舞ちゃーーーん!!
 アサミちゃーーーん!!」

振り返った2人。

中学からあんまり変わってない。

「アイリちゃん!」
「久しぶり」

アサミちゃんは焦ったような顔で言った。

「あたしらさ、これからクラス発表見に行くんだよね」
「本当?!
 あたしもなんだ♪一緒に行こうよ!!」
「え?あ・・・うん」

戸惑った感じだな。
ま、いっか。

背の高い2人は歩くのが早い。

あたしはそれに頑張って付いていく。

会話もちょー大人。

どこのブランドがなんちゃら・・・みたいな?

「えーっと・・・あ!アサミ、一緒!!」
「まぢ?!イェーイまたよろしく頼むわ!!」
「あたしもあたしも~!!」

皆同じ2組!!
サイコー!!

「よ、よろしく・・・」
「あはは・・・」

アサミちゃん達と笑いあった。